SSブログ

2種類の要求水準を使い分ける [人付き合い]

自信のない人物には、2つのタイプがあります。

ひとつは、要求水準が低く、すぐに手の届く目標しか掲げないため、あまり頑張ることなく、たとえうまくいっても自信がもてないというタイプ。

もうひとつは、要求水準が高すぎて、目標を達成することができず、人と比べればマシな成果を出しているにもかかわらず自信がもてないというタイプです。

どちらの場合も、モチベーションは下がっていきます。

目標が低いとモチベーションが上がらず、達成しても自信にならない。

反対に、目標が高すぎると、達成できず挫折することが多くなるため自信にならず、結局モチベーションも下がる。

では、どうしたらよいのか。

そこで有効なのが、2種類の要求水準の使い分けです。

取り組む前は、高めの要求水準をもって、多少無理なくらいの高い目標を設定します。

たとえば、これまでの実績からして少なくとも100くらいは可能、頑張れば120あたりまで伸ばせるかもしれないという状況で、無難に105あたりを目標にすると、達成はしやすいもののチャレンジ性が乏しいため、モチベーションが高まりません。

同じ状況で、非現実的な150あたりを目標にしたらどうでしょうか。

達成はできない可能性は高いもののチャレンジ性が高く、最大限のモチベーションをもって限界に挑戦していくことで、150は無理でも130くらいまで伸ばせるかもしれません。

ゆえに、何らかの課題に取り組むに当たって、モチベーションを高く保つコツは、多少無理なくらいの高めの要求水準を掲げることです。

ただし、結果が出た後は、要求水準を現実的な水準に引き下げるのが、モチベーションを維持するコツになります。

非現実的な150を目標にして、たとえ130に終わったとしても、評価時点の要求水準を現実的な100に置きます。

すると、130というのは、これまでの実績からして可能と思われた100をはるかに超えているばかりでなく、頑張れば到達する可能性もあると思われた100をはるかに超えているばかりでなく、頑張れば到達する可能性もあると思われた120をも超えているので、十分納得することができ、達成感や熟達感が得られます。

その結果、モチベーションを高く維持することができます。

目標を150と高く掲げて必死にチャレンジしたからこそ130に到達できたのであって、はじめから目標を120にしたら130までいかない可能性が高いと考えられます。

また、評価時の要求水準を当初の目標であった150に置けば、達成感は得られず、挫折感により自信を失い、モチベーションが低下してしまいます。

だからこそ、モチベーションを高く維持しつつ成果を出していくためには、2種類の要求水準の使い分けが必要なのです。
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。