SSブログ

増加するうつ病 [人付き合い]

うつ病者の内訳をみると、中高年のパーセンテージが高く、その原因の多くは不況によるリストラなど、時代が色濃く投影されています。
厳しい職場環境や困難な経営からうつ病となる。
医療現場でも、中高年のうつ病が最近増加していることが実感されます。

一昔前にはうつ病は精神疾患の一つとして、暗いイメージをたたえていました。
しかし、最近では、うつ病は心の風邪といわれるくらいにまで、気楽にとりあげられるようにもなりつつあります。
その理由は、SSRIをはじめとするかなり有効な薬が世に出て、治るというか、コントロールして社会生活が続けられるという状況に至ったことが、大きいと考えられます。

うつ病の治療薬としては、プロザック(SSRIの一つ)が1986年にアメリカで発売され、いまや世界中約100カ国以上で4000万人以上が服用していると言われます。
この数字からも、いかに多くの人が症状の軽減を切望しているかがお分かりいただけるでしょう。
とくに、アメリカでは、プロザック服用者の生活を描いた小説『私は「うつ依存症」の女』(原題は”Prozac Nation")がベストセラーになるほど、社会全体が、明るく、ポジティブな性格を重視する傾向が強く、ちょっと落ち込んだり、気分が重いという程度の理由で、SSRIに手を出す弊害も生まれているのです。

■関連記事
人付き合いの怖い

うつ病がセロトニン神経の機能障害で起こることは間違いありません。
それは、脳内セロトニン濃度を増やす働きをするSSRIが使われることからも明白です。
それでは、代替医療あるいは民間療法として使われる呼吸法やエクササイズ・ウォーキングがセロトニン神経に本当に効くのかどうか、この点にいろいろな人々が関心を寄せてきています。
うつ病と闘いながら、仕事を続けている人からの関心、さらに、呼吸法を指導している人が、セロトニン神経についてもっと知りたいという関心など様々です。
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。