SSブログ

恋と人付き合い [人付き合い]

ピーターパンに登場するティンカーベルのあの活発で可愛い光る球体の運命を暗示している。

ウェンディ:ここんところ、ティンクを見かけないけど。

ピーター:誰のこと?

ウェンディ:まあ、ピーターったら、あなた、あんまり気が多いから、そうなっちゃうのよ!

ウェンディとティンカーベルという二人の対照的な女性から、熱烈に求愛されるとは、彼のどこにそんな魅力があるのだろうか?
どう見ても、女たらしとは見えない。
しかも、それほどいい仕事についているわけでもない(海外駐屯中の軍人といった立場)。
ピーターに貴族の血が流れているからといって、また、揺りかごから落っこちて行方不明になった彼の代わりに、彼の母親がいとも気軽に次の息子をもう一人注文したからといって、どれも彼の責任ではない。

おそらく、ピーターの魅力はその永遠の若さにある。
ウェンディとティンカーベルは、まさに彼のこの魅力に惹かれた。
ウェンディはその子どもっぽさを愛し、守ってあげなくてはと考えたし、ティンカーベルは、若々しさに満ちあふれたエネルギッシュな青年としてピーターを愛した。
しかしこの永遠の若さを求めつづける人付き合いが怖いピーターの姿は、彼の魅力であると同時に、かれの破滅にもつながる。

■関連記事
人付き合いの怖い

さて、ピーターがウェンディとの暮らしを選んだ事実は、彼がピーターパンシンドロームの四つの基本症状の最後のもの、つまり性役割の葛藤に悩んでいたことを明確に示している
nice!(0)  コメント(0)