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自己犠牲に生きる母もまた、子どもをピーターパンシンドロームへと導く [人付き合い]

ジム・トルセンの父親は、けっして父親と呼べるような人物でなかった。
死ぬまで得体の知れない人物だった。
怖かったけれど、尊敬はできなかった。
この複雑な気持ちからジムは反抗し、あやうく刑務所行きになりかけたことも何回かあった。

農場で育ったジムは、物心つく頃から働いた。
それが彼にとって諸刃の剣となった。
よく働くばかりで、遊ぶことをまるで知らない青年になってしまったのだ。
労働のために、非行少年にならないですんだし、立派な現場監督になることができた、とジム自身は思っている。
それだけに彼は、青年になる頃にはすでに、仕事にウンウン言っていないと心が休まらない、ワーカホリックになっていた。
そうすることではじめて、父親から認めてもらえたからだ。
そしてジムは、「人生をよくするには、お世辞ぬきの態度で問題解決をはかるほかない」と考えるような大人の生活へと入っていった。
しかも人付き合いが怖いジムは、自分は息子を可愛がる素敵な父親になりたい、という激しい望みをいだいていた。

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人付き合いの怖い

妻のエドナは、溺愛型の父親と心の乱れた母親の間に生まれた。
エドナは、父親が母親を離婚しなかったのは、同情からだと思っている。
父親自身、大酒飲みであった。
母親は四回もノイローゼにかかり、その原因はすべて夫にあると夫をなじっていた。
エドナの家庭は暗く、険悪だった。
母親はたえず父親を非難し、近所の奥さんとの浮気を見つけては騒ぎ立てた。
父親も怒鳴りかえし、暴力をふるったこともある。
エドナは父親を許したが、エドナの母親は父親を許そうとしなかった。


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