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「その人」のことしか目に入らなくなるとき [恋愛の心理]

多くの人達が、単なる男と女、単なる夫と妻でなく、本当に愛し合える関係になるのに、結局は失敗してしまうのはなぜだろうか。

それは、お互いを思いやろうとする努力が足りないからでもあるし、また、お互いの魂の真の美しさを探究することを忘れているからでもあるだろう。

だが、いちばんの原因は、彼らが「本当の自分にふれる」瞬間を共有していないからだ。

パートナーと末長く愛し合うためには、本当の自分にふれる瞬間を共有しなければならない。
「本当の自分にふれる」ことは、ありのままの自分、素直な自分でいるときにできる。
抱いてほしいときに「抱いて」と言える自分である。
自分を出せば、愛に惨めさはない。

本当の自分にふれる瞬間を共有できるのは、ふたりがお互いのことにだけ、そのときふたりの間に通い合う愛情にだけ神経を集中させ、そこで起こっているできごとを十分に味わっているとき、ふたりの心がふれ合い、お互いの気持ちが通じ合っているときだ。

ベッドで愛し合っているときでも、あるいはいっしょに朝食の支度をしているときでも、そういう瞬間を共有することはできる。
そのとき何をしているかは重要ではない。

それが本当の自分にふれる瞬間になるかどうかは、自分の行為にどれだけ注意を向けるかで決まるのだ。

気が散るのは相手に感謝の気持ちがないとき。

その人と心から愛し合うためには、相手に、ふたりの関係そのものに、そして自分自身に、きちんと目を向けなくてはならない。

多くの人達が相手と会話したり、抱き合ったり、セックスをしたりするけれども、問題なのは、自分の行為に全神経を集中させていないことが少なくないことだ。

頭のなかで、「あの用事をすませなくちゃ」「そうそう、あの人に折り返し電話をしなくちゃ」などと考え事をしている場合もあれば、仕事のことでくよくよ悩んでいる場合もある。

その他いろんなことで気が散って、「大切な人」を愛するという肝心の行為にまったく注意が向いていない。

その瞬間、あなたは別の場所にいることになる。

過去の出来事に思いをはせているか、あるいは将来のことで気をもんでいるか、とにかく、「今」「ここ」にはいない。

そして、「ここ」という場所にいないかぎり、パートナーと真に関わることはいつまでたってもできないのである。

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「愛し合っている」と感じるためには、まず自分が愛情を感じられる状態になくてはならない。 そうなってはじめて、相手のなかに愛情を見いだすことができるのだ

本当の自分にふれているときには、相手を好きか嫌いかが自分にわかる。
自分にとって何がいちばん大事かがわかる。
それを人に言わなくても、自分ひとりではわかっている。
相手と駆け引きをしているときには、本当の自分にふれていない。
本当の自分にふれて、自分の心に注意を向けるには、自分の今の状態を知ることである。
不幸なときには、不幸だと自覚することである。
それが、本当の自分にふれるということ。
そうすれば、自分が今何をすればいいかがわかってくる。

本当の自分にふれる瞬間を十分に共有していなければ、ふたりの関係は骨抜きになっていく。
たとえ片時も離れず一緒にいても、本当に一緒にいることにはならないのだ。


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